井の中のアイランド

おいきなさい

歩けども歩けども

僕の父親は今年の2月で定年を迎えた。長距離トラックの運転手をしていたので、朝早くに家を出たり、数日間車中泊したりと近年は体力的にも厳しかったようだ。朝、それほど早すぎない時間に起きて、夜には普通の時間に寝れるようになった今の生活は年齢にも見合っているだろう。

それでも、何年も体力仕事をしてきたからか、じっとしているのはどうにも落ち着かないらしく、よく庭の手入れをしたり、知人の田んぼ仕事を手伝ったりしている(どうでもいいけれど、田んぼの「んぼ」って何?)。さらには運動がてら近所をウォーキングしているのだが、なんとサンダルを履いているらしい。これから寒くなってくるし、何よりウォーキングには向かないだろう。そういう訳で本日、スポーツ用品店に靴を見に行った。父親の誕生日でもなければ父の日でもないが、僕が買ってあげることにした。誕生日にも父の日にも何もプレゼントしていなかったから。

由利本荘市の郊外にあるスポーツ用品店は割りと広い店内で、普段使い用からランニング用まで、まあまあの種類の靴がある。父親が何足か試し履きをした結果、PUMAの黒いウォーキング用シューズを選んだ。もう少しだけ派手な色の靴もあったが、落ち着いた色の方が好みらしい。気に入った靴を見つけられたようでよかったと思う。

僕も、気に入った靴があったら買おうかなと思っていたが、とりあえず辞めた。僕は未だに高校3年生のときに買ったスニーカーを持っている。友達の家にみんなで泊まったときに、友達にネットで選んでもらったナイキのスニーカーだ。さすがにボロボロになりすぎたので普段使いには厳しいが、底が擦り減ってはいないので、家の前で素振りをするときに履いている。この靴が本当に駄目になったときは、さすがに新しいスニーカーを買おうと思う。また、友達に選んでもらうのもいいかもしれない。