月とバナナと恋人と

コロナ禍になる前は、よく仙台へ遊びに行っていた。帰るときには家や職場にお土産を買っていくのだけど、仙台はお土産選びに困らなくていい。全国的に有名な「萩の月」があるからだ。

菓匠三全が販売する、カスタードクリームをカステラ生地で包んだ饅頭だ。その名の通り月を模っている。

萩の月は、外さない。裏切らない。いつ食べても美味しいし、お土産に持っていくと必ず喜ばれる。「へぇ〜こんなお土産もあるんだ!」の一言が欲しくて、他のお土産を買っていったこともあるが、やっぱり萩の月には敵わない(一応言っておくと、宮城には萩の月以外にも美味しいお土産はたくさんある)。

言うまでもないことだが、有名なお土産は人気があるからこそ有名になる。定番すぎてつまらないなどと言うなかれ。仙台土産には萩の月を買えばいいし、東京土産には東京ばな奈を買えばいいし、北海道土産には白い恋人を買えばいいのだ。自信を持って定番土産に手をつければいいのだ。

 

と、言いながら、ついさっき知ったことだが、東京でしか買えない萩の月があるらしい。今度東京に行ったときには、東京ばな奈じゃなくてこれを買ってみようかな。「へぇ〜こんなお土産もあるんだ!」の一言が欲しいから。