井の中のアイランド

メガネのシャンプー

スーツを1着買わなければいけない。

仕事用のスーツは3着を着回しているが、そのうちの1着がだいぶボロボロになってしまった。

社会人になると同時に購入したスーツなので、随分長いこと着ている。これまでも騙し騙し着てきたが、生地に浮きが出てきたり、裏地が擦り切れていたり、さすがにもう潮時だ。

大人なのでちゃんとしたスーツを着なければいけない。それに、僕はせっかくスーツが似合う(自称)のだから、ボロボロのスーツを着ていちゃ勿体ない。

捨てるのは忍びないので、スーツ屋に持っていって下取りしてもらう。下取りのおかげで新しいスーツを割引で購入できる上に、古いスーツもゴミにならないなんて素敵だ。不死鳥。スーツとは不死鳥だ。

下取り額は17000円。下取りしたスーツは裁断してカーペットの素材なんかに使われるらしい。下取り額の異常な高さや、2着目半額!なんて文言を見る度、スーツの原価って安いんだろうなって思う。

宵のコナカ

18:00近くに行ったからか、客は僕しかいない。店員さんと僕とのタイマン勝負だ。とは言え、紺のスーツを下取りしてもらったのだから、新たに紺のスーツを買うのは当然な訳で、選ぶのにさほど時間はかからなかった。

買上げ伝票を作成している間、休憩スペースにて待つ。ご自由にどうぞと飴が置かれている。グレープ味とオレンジ味がぱっと目についたので、他の味はないのかなあと飴が入った容器をコショコショ探っていたら店員さんが戻ってきて、けっこう恥ずかしかった。こいつはどれほど飴が欲しいのだ、みたいな。グレープ味とオレンジ味を1つずつ貰った。

裾上げや裏地の補強をお願いしたので、仕上がりは週明け。衣替えと同時に新しいスーツを着用して、僕はますますハンサムになってしまうだろう。

最後にオマケとして、貰った飴のパッケージに書かれていたクイズを1つ。

答えは最初に見ているはず。