右向け右

寝違えてしまった。

寝違えは不自然な姿勢で長時間寝ることで首に負担がかかり、筋肉や靭帯に急性の炎症が起こることである。僕は寝相が悪いので、知らぬ間に無理な姿勢となっていたのだろう。ただ寝ていただけなのにこんな痛い思いをするなんて酷いじゃないか。

左を向く分には痛くない。右を向くとズキッとした痛みが走る。僕は基本的にデスクワークなので、あまり動かないじゃないかと思われがちだが、パソコンとキーボードを見ることで首は上下の動きをするし、名前を呼ばれたときは左右の動きがある。そして運悪く僕の左側には人がいないので、必ず右を向くことになる。名前を呼ばれる度に首が痛い。

寝違えたんですよと言っても、どうも周りの人はあまり心配してくれない。寝違えは正式には「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」と呼ぶらしい。今度から寝違えたときは正式に言おうかと思ったが、首の痛みが引いたときには、たぶん忘れている。

今日は首筋に湿布を貼って寝ることにしよう。経験上、湿布が寝違えた痛みに効いた試しがないが、今回がその最初の1回になるかもしれない。