井の中のアイランド

エクスとプレス

ヤンヤンつけボーの諸問題

ヤンヤンつけボーというお菓子がある。

パンダがヤンヤンつけボーを独占している。

明治より販売されているチョコレート菓子で、販売されてから40年以上経つらしい。特筆すべきは、クラッカーにチョコレートとトッピングを自分でつけて食べる点だ。唯一無二の特徴でロングセラーとなるのも頷ける。先日、ひょんなことから久々に食べる機会があったのだが、昔と変わらず美味しかった。

そんなヤンヤンつけボーだが、我々を永らく悩ませている問題がある。

チョコレート余りまくり問題。

ちょっと余るとかじゃなく、余りまくるのだ。ヤンヤンつけボーは串カツではないので、チョコレートの二度漬けは禁止されていないが、クラッカーを一口齧ってしまえばチョコレートはそんなにつけられない。じゃあ一度にたくさんチョコレートをつければいいじゃないかと思われるかもしれないが、そうすると今度はトッピングをつける際、容器の壁にチョコレートがついてしまい、トッピングが犠牲になってしまう。だからチョコレートのつけすぎも良くない。

果たして残ったチョコレートはどうすれば良いのか。パンに塗って食べれば良いのか。しかし、パンに塗るにしては量が少なすぎる。クラッカーをもっと買ってきて塗って食べれば良いのか。きっと1枚で使いきってしまうだろうし、リッツパーティーと間違えて沢口靖子が来てしまう可能性だってある。

僕たちはヤンヤンつけボーのチョコレート余りまくり問題を解決できる日が来るのだろうか。この30年間で世の中は随分変わったが、ヤンヤンつけボーのチョコレートが余る事実は変わらない。僕もこの時代に生きる者として、命が尽きるまでこの問題に向き合っていくつもりだ。

そんなことを考えていたら、クラッカーが根本で折れて終わる問題に直面した。これから僕の指はベトベトになるだろう。