肉を焼くということ

友人から焼き肉のお誘いがあったので、二つ返事で行くことにした。

牛角

由利本荘市には焼き肉屋が何店かあるが、全国チェーンのお店は牛角くらいである。こちらの牛角、一度潰れたが同じ場所で再び営業再開した不死鳥のような牛角である。牛角に来るのは久しぶりだ。

今回集まったのは僕を含め5人。全員同じ高校の野球部で共に頑張った仲である。正確に言えば1人は野球部ではないのだけど、野球部よりも野球部らしい体格をしているので、便宜上野球部として扱っている。

全員30歳を過ぎているとは言え、男5人が集まっているのだから食べる量はなかなかである。僕は1年分の牛肉を食べた。一人暮らししてると牛肉って買わねえの。高いから。

それにしても、友人との食事で焼き肉ってベストだと思う。自分で肉を焼いて食べる。料理として一手間かかっているはずなのに、それが友人と一緒だと妙に面白い。ジュウジュウと音を立てて焼けている肉を前に会話も弾む。

人生で高校時代がいちばん面白かったので、思い出話に花が咲く。笑って笑って笑いまくった。肉を焼くということは、笑顔になることなのだ。