井の中のアイランド

エクスとプレス

空想を円盤に乗せて

あまり語られないけれど、フリスビーってかなら面白いと思うのだ。

フリスビーは人を選ばない。運動神経があろうがなかろうが誰でも楽しめる。

僕は車に常にフリスビーを置いている。何かあったらすぐにフリスビーをできるようにするためだ。

フリスビーには「フリースタイル」や「アルティメット」などたくさんの競技があり、競技によっては特有の形状があるが、僕は公園でキャッチボールのように投げ合う「キャッチ&スロー」が好きだ。

キャッチ&スローは投げ方のコツさえ掴めば簡単にできる。フリスビーを遠くに真っ直ぐ投げるコツは、とにかく回転をかけること。なるべく手首のスナップを効かせて、水平に投げるのがコツだ。逆に言うと、手首を斜めにするとカーブの軌道で飛んでいくので、それを計算して投げてみても面白い。自分が投げたフリスビーが、空気に乗って長い距離を飛んだときは、何とも言えない爽快感がある。UFOを操作しているみたいで、なんだか宇宙人になった気分だ。或いは、フクロウを操る魔法使いみたいだろうか。

次にフリスビーを投げるとき、僕はどんな空想を乗せるだろうか。