井の中のアイランド

エクスとプレス

あの氷

その昔、と言っても3年くらい前まで、由利本荘市に「尾留川氷店」というかき氷屋があった。

由利本荘市の夏の風物詩であり、僕も学生の頃は家族や友人としょっちゅう行っていた。しかし、店主さんの高齢などを理由に、2019年を最後に閉店してしまった。あのかき氷は一生食べれなくなってしまったのかと、大袈裟ではなく市内のすべての人が悲しんだものだ。

涙を拭け、由利本荘市民。あのかき氷、食べられる。2年ほど前から、タングステンという喫茶店で提供されるようになったのだ。8月も終わりに近いものの夏の暑さはまだまだ終わりが見えない。半日有休を使い午後から休みを取ったので、タングステンへ行くことにした。

タングステン

写真屋と併設されたオシャレなカフェだ。少し早い仕事終わり。スーツのままオシャレなカフェに入ると、自分だけ場違いなように思ってしまうが、気にしない。でもスーツで喫茶店に行くのもなかなかオシャレだとこっそり思っている。

あの氷

あの氷である。いや、本当にあの氷という名前で通っているのだ。

メニュー表

たぶん、皆さんがイメージしたかき氷とは全く違うものだと思う。このかき氷はシャーベット状であり、かき氷とアイスの中間のような食感なのだ。シャーベット状の氷の中に少し粒の大きい氷が入っていることもあり、そこがまた美味しいのである。

由利本荘市へ来た際は是非食べてみてほしい。夏の暑さが終わるまで、まだ時間は残されている。