井の中のアイランド

エクスとプレス

いのち

一人暮らしを始めて今日でちょうど1ヶ月。家事全般慣れてきたな〜と思っていたが、遂にやらかしてしまった。卵を落としてしまった。

シンクで卵の殻を割ったところ、勢いが強すぎて殻の間から白身も黄身も排水溝へ流れていってしまった。劇場版のコナン君みたいに「らーーーーーーーーーーーーーーん!!!(卵)」と思わず叫んでしまった。久しぶりにベイカー街の亡霊が観たいと思った。

卵を粗末にしてしまうと何故こんなに落ち込むのだろうか。卵に「いのち」を感じるからではないか。ちょっと運命が違えばヒヨコとして生まれていたはずのものだ。僕は卵を食べるとき、いつも以上に心を込めていただきますを言うようにしている。

いのちを水に流してしまった。警察に自首した方がいいのだろうか。そんなことをしても失われたいのちは戻って来ない。ならば、これからいただく卵を美味しく、有り難くいただくのが償いになるはずだ。僕は一生その責任を背負っていくつもりだ。

なーに、今回の事件は卵を愛する男の哀しき物語(エピソード)だったってことですよ。以上、毛利小五郎でした。