井の中のアイランド

エクスとプレス

あげる側

正月に甥っ子へお年玉をあげた。

ありがとうと言ってくれた。豪快に使ってほしいところである。

僕もお年玉を貰う側からあげる側になったんだなーと、しみじみ思った。貰う側はとっくの昔に卒業していたが。

子どもにとってお年玉は貴重だ。ぽんとお金をプレゼントされること、大人になってからもそうそうない。たまに親戚一同が集まる正月があったが、そんな年はスーパーハイパーウルトラ超絶たくさんお年玉が貯まる(今更ながらあのときはありがとうございます)。

僕のお年玉は、保育園から小学生の時期は、怪獣ソフビか戦隊ヒーローのロボットか仮面ライダーの武器に姿を替えていた。男の子ってみんなそうなんです。

中学生になってからは時々怪獣ソフビを買ってたくらいで、ある程度は貯金していた。というのも、野球部に入っていたこともあり、いつか自分のグローブをオーダーしたいと思っていたので、お年玉やお盆玉(僕が住んでいる地域ではお盆にもお金を貰える風習がある)をコツコツ貯めていたのだ。結果的に、高校生になってから憧れのマイグローブをオーダーした(硬式用のオーダーグローブは引くほど高額なのである)。

お年玉は貰えると本当に嬉しい。でも、あげるのも案外嬉しい。