井の中のアイランド

エクスとプレス

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

一富士。

2023年が無事にスタートした。

年が明けるちょっと前の話になるが、除夜の鐘を突きに行った。僕の家から徒歩2分くらいの距離にお寺がある(同級生の実家でもある)ので、23時くらいにお邪魔した。混み始める前に行くことができるし、タイミングが良ければ鐘を一番に突くことができる。地元民の特権をフルに使わせてもらっている。

鐘の内側に入れるのも、混み始める前に行けるからこそである。鐘の内側に入っている人を見かけたら、決して近づいてはいけない。何故ならそんなことをする人は変な人だからだ。

※お寺関係者立会いの元、安全に配慮して撮影しています。

ちゃんとやる。

「除」という言葉には古いものを捨て新しいものに移るという意味があり、除夜の鐘を突くことには、心穏やかに新年を迎えようという願いが込められているそうだ。一般的に除夜の鐘は108回突くようだが、理由としては煩悩の数が108あり、それを祓うためと言われている(諸説あり)。撞木をゆっくり振り、鐘を突く。ゴーンという音が、優しく町内へ響き渡る。だけど、間近で聞くとけっこうな迫力だ。穏やかな1年になりますように。

除夜の鐘を突いてからは、御神籤を引きに行った。まだ年明け前だが、一足先に2023年を占う。たかが御神籤、されど御神籤。悪いのを引くと何気に引きずってしまうのが僕だ。どうせなら良いものを引きたい。同級生の話によると、ここで用意している御神籤は結構シビアで、大吉は滅多に出ないらしい。ちょっと不安だが、思い切って引く。御神籤棒に書かれている番号は十一。果たして。

大吉。

持っている男は、こういうときに大吉を引く。だから僕は持っている男だ。2023年(正確にはまだ2022年だけど)、良いスタートとなりそうだ。ちなみに、待ち人の項目には「來る少しおそきことあるべし」と書かれていた。大吉の割にちょっと厳しくないか。

家に帰ってからはなんとなく歌番組を見ていた。気づいたらカウントダウンが始まっていて、あっという間に年が明けていた。何年か前に、年明けのタイミングでジャンプして、「年明けの瞬間は地球にいなかったよ」なんてのが流行ったが、僕は年明けの瞬間、地球上にしっかり胡座をかいていた。我ながら誠実だと思っている。

一年の計は元旦にありと言うが、特に目標や計画を立てることもなく、元日はのんびりと過ごしている。目標は、のんびりしきった後でゆっくりと見つけていけたらいい。

謹賀新年。今年もよろしくお願いします。