井の中のアイランド

エクスとプレス

無職の時期に大変だったこと3選

僕は2017年の9月から2018年の2月まで半年ほど無職だった時期がある。

以前勤めていた職場を、次の仕事を見つけることもしないうちに急に辞めてしまったことによる。転職活動を並行してやっておけばよかったと、つくづく思っている。でも前職をやっているうちはそんなことを考える余裕も時間もなかったのだ。

そんな僕だが、もうすぐ今の職場に勤めて丸5年となる。節目となるので、今回は無職の時期に大変だったことを3つほど紹介したい。

 

①貯金が増えず、減るだけ

当たり前だが仕事をしていないので貯金額は減り続ける一方だ。無職の期間はなるべく贅沢をしないように心がけていたが、それでも国民保険料や携帯電話の通話料など絶対に必要になるお金はあるわけで、ただただ貯金額が減っていくだけの生活は辛かった。貯金額が100万円をきった瞬間の、何かしらのカウントダウンが始まった感覚は今でも忘れられない。幸い、僕は実家暮らしだったので親の脛をこれでもかと齧らせてもらい、齧る脛がなくなったら脹脛まで噛ませてもらったが、都会で一人暮らししていたらもっときつかったと思う。あの時ほど、自分が酒・タバコ・ギャンブルに興味がない人間で良かったと感じたことはない。

 

②太る

僕は昔から食が細いこともあって、痩せていた。ガリガリと言っていいレベルかもしれない。そんな僕でも、無職の期間は多少太った。もちろん、無職にかこつけて暴飲暴食をしていたわけではなく、相変わらず食事の量は少ないままだったが、人は体と頭を使わないと太っていくようだ(僕調べ)。ある日、洗面所の鏡で自分の姿を見たとき、横っ腹に贅肉がついていて愕然とした。体重を測ってみると60Kgを超えていた。仕事をしているときの僕の体重は55kg前後であった。高校時代、部活動で一生懸命筋トレに励んでも体重を増やせなかった僕が、数ヶ月仕事をしないだけでこんなに太ってしまうとは。これではいけないと、就職活動をしつつ、ランニングと腹筋に励んだ。あと、当時は冬だったので家の周辺の雪かきをした。おかげで僕の家の周りだけ異様に雪が少ない冬となった。

 

③眠れなくなった

無職の生活が1ヵ月を過ぎた頃だったと記憶しているが、ある夜から急に眠れなくなった。僕は昔から寝付きがいい方ではないのだが、それでも布団の中でじっとしていれば眠りに落ちる。それなのにその夜は目が冴えて冴えて仕方なく、結局眠りに落ちたのは早朝4時頃だった。目が覚めたのはその日の10時頃。この日を境に完全に体内時計が壊れ、早朝に就寝して昼前に目を覚ますのがお決まりとなってしまった。初めて眠れなくなった件の一日は、たっぷり昼寝をしてしまったとかそんなことはなく、普通の一日だったはずだ。夕飯にすき焼きを食べたので「すき焼き 不眠」なんて検索してみたが、因果関係があるはずもなかった。結局、この体内時計ぶっ壊れ生活は4ヵ月くらい続いたが、今の職場に採用通知を貰ったその日から、嘘のようにしっかり眠れるようになった。今思えば心理的な要因があったのだろう。

 

以上が、僕が無職の時期に大変だったこと3選である。無職となったのは完全に自分のせいなので誰にも文句は言えない。

同じ仕事を長く続けられるならば、それに越したことはない。ただ、僕自信、仕事を辞めた経験がある人間なので、仕事を辞めたがっている人に「もうちょっと頑張ってみたら」なんて無責任なことは言えない。辞めても辞めなくてもいいけど、もし辞めるなら可能な限り次の仕事を見つけた状態で(希望を持って)辞めなよ、と言いたい。あと雪かきは大変だよ、と言いたい。