ELEPHANT

毎年、サマージャンボ宝くじと年末ジャンボ宝くじを買っている。

買うのはバラで10枚だけだ。そりゃあ買ったら買っただけ当選する確率は上がるだろうが、少ない枚数で当選することに美徳を感じる。感じるがもちろん当選したことはない。

年末ジャンボの1等が当選する確率は2,000万分の1と言われている。たった10枚購入しただけで1等を当てようなんて無謀すぎることは百も承知だ。でも僕は自分の運に賭けてみたい。t.A.T.u.Mステドタキャン事件をリアルタイムで観ていた僕だ。人並み外れた運は持ち合わせていると自負している。

経営の神様と称される松下幸之助は、面接試験で「あなたは運がいいですか?」と質問をすることがあり、「運がいい」と答えた人は即座に採用したらしい。自分は運がいいと言いきれる前向きな思考を持っている人が会社にふさわしいと考えていたからだそうだ。何かと根拠が重要視される世の中だが、運がいいという思い込みくらいは根拠なしで持っていたっていい。そういう人間にいずれ運が転がり込んでくるのだ。

ちなみに、年末ジャンボの結果はまだ確認していない。結果を確認するまでは、僕は自信を持って運がいい人間だと言える。