井の中のアイランド

エクスとプレス

クモ

朝、居間の網戸にめっちゃでかい蜘蛛がくっついていて嫌だった。

僕は蜘蛛が大の苦手なのだ。ムカデとかゴキブリとかは全然平気なのに、蜘蛛だけは恐怖で足が竦んでしまう。「朝の蜘蛛は縁起物なので殺してはいけない」という迷信があるが、そんなん知らねえよという強い気持ちを持って殺虫剤をかけた(遠くから)。なんか知らんが逆に活性化してしまったので、父に退治してもらった。さすがは父である。蜘蛛を退治することに関しては非凡だ。

さて仕事に行こうと車に乗り込むと、助手席側にも蜘蛛が巣を作っていた。何なんだよマジでと思ったが、助手席側だし、小さい蜘蛛だったのでとりあえず見逃すことにした。蜘蛛を退治していて仕事に遅刻したんじゃ面目が立たない。

そんなこんなでテンションだだ下がりの朝だったが、帰りには助手席に巣を作っていた蜘蛛はいなくなっていた。隣の車に巣を移したのか?まあいなくなったならそれでいい。

久しぶりの快晴。梅雨の中休みだろうか。入道雲が浮かんでいる。蜘蛛は嫌いだが雲は好きだ。季節をダイレクトに感じられるからだ。そろそろ夏が来るだろうか。小さい虫が増えてくるから、蜘蛛に活躍してもらわないと。