愛想なしの君が笑った

MLBの開幕シリーズをテレビで観ている。

これを書いている今はまだ試合途中だが、なんつー試合してんだよっていう感想だ。一体何時に試合が終わるのだろう。初回の山本由伸の炎上や、今日の朝に日本中に衝撃を与えた某ニュースもすっかり忘れてしまった。

投手戦も痺れるが、10点取られたら11点取ればいいと言わんばかりの打撃戦の方が個人的には好きだ。シーソーゲームなんて言われるが、今日の試合は超高速でシーソーが動いている。乗っている子どもは楽しくて仕方がないだろう。

日本ではセンバツ高校野球が行われているが、日中は仕事をしていることもあり、全然観れていない。観れていないが、外野手の頭を越える打球が全然ないとか、外野手がとんでもなく前で守っているとか、そういう話は聞こえてくる。高校野球界では今春から従来よりも飛ばない(反発係数を抑えた)金属バットが導入されているのだ。

飛ばないバットが導入された背景には投手の事故防止という理由がある。プロが使用する木製バットと比べると、金属バットの反発力は凄まじく、パワーのある選手の打球速度は180kmに達することもあるという。そんな打球がライナーで飛んできたら確かに投手にとって危険極まりない。飛ばないバットが導入された理由は理解できる。

しかし、だ。やり過ぎではないかと思う部分もある。前までのバットは飛びすぎであったが、新バットはいくらなんでも飛ばなすぎる。きちんと芯で捉えたときの打球は新バットでも十分飛ぶと言われるが、常に真芯で捉えられる高校生って全国にどれだけいるだろう。大学や社会人では木製バットを使用しているからその移行がスムーズに行われると言われるが、だいたいの高校生は高校で野球を終えるのだ。

センバツ高校野球は熱戦が続いている。今観ているMLBのようなシーソーゲームもあって、間違いなく面白い。だけど、そっちのシーソーに乗っている子どもはそこまで楽しそうには見えないのだ。