「今日の道路は凍ってんな〜」と、家を出た瞬間に思った。昨夜は久しぶりにまとまった雪が降ったようで、その影響もあり道路一面が凍っていたのだった。
いつにも増して慎重に車を運転する。たとえ冬タイヤを着用していても、スリップの可能性は0％になどならない。慎重すぎるくらいの方がちょうどいいのだ。心なしか、対向車もかなりゆっくりとしたペースで走っている。交通安全とは全てのドライバーがそれを意識して初めて成立するのだと実感する。
いつもなら5分も走れば職場へと曲がる交差点へたどり着くのだが、今日はありえない位置まで渋滞が続いていた。件の交差点まで推定1km以上ある。道路の凍結により渋滞となってしまったようだ。車の列はナメクジくらいのスピードでしか進まず、このままでは完全に遅刻すると思った僕は、渋滞の最序盤でUターンをし、別の道を通ることにした（対向車線は全然混雑していなかったので安全にUターンできた）。その結果、無事いつも通りの時間に職場に着いた。
どうやら姉も同じ渋滞に巻き込まれていたらしく、姉はしっかり遅刻したらしい。聞けば渋滞は市街地の方までずっと続いていたそうだ。
こういうとき、複数の道を把握できていると強い。1つの道が駄目だと分かったとき、あっちの道もあるぞとか、こっちの道は空いているんじゃないかとか、そういう抜け道を把握できていると楽になる。仕事とか遊びにも、そういう抜け道を作れたらいいなと、ゆっくり運転しながら考えてしまった。
