宮城蔵王キツネ村の思い出

宮城県に国内唯一のキツネ動物園があることを知ったのは、仙台にある大学に進学したてのときだった。僕はキツネが好きで(でもキツネ顔よりもタヌキ顔の方が好き)、いつか絶対に行こうと思っていたが、なかなか行けずに大学生活の終わりが近づいていた。ここで行かなければもうなかなか行ける機会はないと思い、ゼミの友人を誘って行ったのがもう7年も前になる。今回は宮城蔵王キツネ村(以下、キツネ村)の思い出を振り返ってみたい。

キツネ村に言ったのは2016年の3月某日。ゼミの友人3人と行くことにした。白石市まで電車で行かなければいけないため、仙台駅にて待ち合わせしたところ、3人中2人が寝坊で来ないという波乱の幕開けとなった。結局、キツネ村には2人で行くことになった。

白石市からタクシーを利用してキツネ村へ(タクシー代がだいぶかかるので、できれば自家用車で行ったほうがいい)。入口にはキツネではなくゴリラがいた。

なんで?

説明によると、お茶漬けで有名な某会社の社長から譲り受けた物らしい。だからなんで?と思ったが、気にしてしまうと深みにはまりそうなので進むと、今度はパンダがいた。

じわじわくる。

たぶん、パンダの模型に白目はいらないんだと思う。ずっと見ていると夢に出てきそうなので、さっさと進む。

入園料は確か1,000円だったと思う。初めて来たことを伝えると、受付の方が簡単に説明をしてくれた。100%噛まれるからキツネに触れてはいけないことや、物を落とすとキツネが咥えてどこかに持っていき土に埋めてしまうことなどだ。リスクがけっこう大きくて、少し緊張が走った。スマホを入れたポケットを手でしっかり抑えて、キツネが放し飼いされているエリアへ足を踏み入れる。

 

 

 

 

 

いた。

 

 

 

 

いた。

 

 

 

 

めちゃめちゃいた。

この数のキツネを人生で見たことがなかったので、興奮した。人はたくさんのキツネを見ると興奮するようだ。キツネたちも無闇に人に近づいてくることもなく、適度な距離を保っているようだ。僕が行ったときはまだ冬毛の時期で、みんなモフモフしていて最高だった。ちなみに、野生のキツネはエキノコックスという感染症を媒介する可能性があるが、ここにいるキツネは予防接種をしているので安心安全である。

エサを待つキツネ。

エサやりもできるので、うまくいけばこういったカメラ目線を貰うこともできる。後ろに黒いキツネがいるが、いろいろな種類のキツネがいるのでみていて楽しい。

以上がキツネ村の思い出である。ペットでもなく野生でもない動物と触れ合える機会は貴重だ。皆さんも是非今くらいの時期に行ってみてはいかがだろうか。