高校時代の友人4人と居酒屋へ行った。

全員が同じクラスだった訳ではないし、全員が同じ部活動に所属していた訳でもない。括りが難しい集まりだ。「呼べば集まるメンバー」がいちばん適切な括りかもしれない。過去に何度も集まっているので、それが正式な括りでいいだろう。

羽後本荘駅の真正面にある「酒仙」というお店を予約してくれた。駅の駐車場に車を停めようと思っていたが、4月1日から市営の有料駐車場となっていたらしい。駅から1kmほど離れたところに姉が住んでいるアパートがあるので、そこの駐車場を借りることにした。思いがけず由利本荘市の路地裏を歩いて移動することになってしまった。革靴で1km歩くのは少し辛い。

お店には先に3人が到着していた。少し遅れてもう1人も到着。みんな元気そうで安心した。友人の1人はこのブログを飽きずに毎日見ているようだった。誰に向けてブログを書いている訳でもないが、そうやって根気強く見てくれている人がいるのは有り難いし、モチベーションになる。ウルトラ大怪獣5000シリーズの記事はあまり面白くないらしいので、これからはもっとたくさん怪獣の記事を書こうと思った。

お店の料理はどれも絶品だった。こんなに美味しいお店を知らずにいたなんて。僕は由利本荘市に長く住んでいながら、由利本荘市のことを知らなさすぎる。日本酒も珍しい銘柄をたくさん置いているようだった。しかし、今回も僕はノンアル。誰も文句は言わなかったが、せっかく集まったのに僕だけアルコールを飲まないのも、なんだか申し訳ないなと思った。そんな風に思うようになったのは30歳が近づいてきたからか。それとも僕自信の酒を飲みたいという思いが強くなってきたのだろうか。集まった友人のうち2人は既に30歳を迎えている。

その後、二軒目に行って10時頃に解散となった。車を停めている姉のアパートまで、てくてく歩く。10時を過ぎた由利本荘市の路地裏はだいぶ静かだ。少し肌寒さが残るものの、夜風が心地よい季節となった。帰り道はなぜだか革靴で歩くのもいいと思えてくる。お酒を飲んでいないのに、友人との飲み会をたっぷり楽しんだ自分がなんだか誇らしい。お酒を飲めば勇者になってしまうのではないだろうか。うん、やっぱり次はちゃんとお酒を飲もう。次にこの路地裏を歩くとき、僕も30歳になっている。