井の中のアイランド

エクスとプレス

明日、暇?

「明日、暇?」と聞かれるのが苦手だ。

その問いは、突発的に始まるギャンブルだと思っている。

いや、僕は大抵暇をしているので、暇だよと答えればいいのだけど、そうじゃない。「暇だけどそれは別にしたくないな〜」って場合があるのだ。

例えば、近場にラーメンとかを食べに行くのはいいけど、遠出はしたくないなって場合。暇は暇でもやりたいこととやりたくないことがある。こういうこと、皆さんもよくあるのではないだろうか。あると言わないとこの話は終わらないので、ここはどうか皆さんが大人の対応をしていただきたい。

それを踏まえて冒頭の問い、「明日、暇?」である。暇と返せば最後、たとえ「実写版男子高校生の日常を観よう」というような気が乗らない提案であっても応じなければならない。だって暇と言ってしまったのだから。「暇っちゃ暇だけどもしかしたら午後予定入るかもしれないんだよね〜」というダラダラしたジャブでも入れたらいいのだろうか。それだとラーメンを食べに行こうというような気が乗る誘いをされたときに応じ辛くなってしまう。本当にギャンブルのようだ。うーん、ヒリヒリするぜ。

僕は友人を誘うとき「明日○○しない?」と具体的に聞くようにしている。相手の暇の尺度が分からないので、配慮しているつもりだ。まあ僕の誘いは近場へのお出かけくらいなので、あまり断られることはないが。でも、もしかしたら友人は「明日、暇?」と聞かれたときのスリルを少なからず期待している部分もあるのだろうか。「明日○○しない?」じゃつまらな過ぎる?うーん、人を誘うのって難しい。

これで来週、友人二人とラーメンを食べに行くこととなった。