井の中のアイランド

エクスとプレス

シカと言いつつウシ科らしい

実家の裏山にカモシカがいた。

いた(屋内から撮影)

僕の家は田舎にあるので、そりゃあカモシカくらいいる。いるけれども、こんなに間近で見られるのは数年に一回くらいだ。考えてみたら、家の周りでカモシカを見るときって必ず間近な気がする。距離が遠いようでいざ出合ったら近すぎる。不思議な奴だカモシカさん。

田舎に住んでいる人は共感してくれると思うが、カモシカを見るとテンションが上がる。少なくとも僕は上がる。カモシカがいるから見に来いと、隣に住む姉夫婦と甥っ子にわざわざ知らせるくらいには上がる。

それこそクマやサルだと怖すぎるし、イタチやタヌキだと可愛すぎる。カモシカはそこそこ怖くなくて、そこそこ可愛くて、けっこう大きい動物なのだ。だからテンションが上がる。

柿を食べていた。その柿美味しくないよと言おうとしたら目が合った。だけど慌てふためく様子はない。こちらが襲って来ないのを分かっているのかもしれない。もうしばらく柿をむしゃむしゃ食べた後、ゆっくりゆっくり山奥へ消えていった。

カモシカ特別天然記念物にも指定されていて、大切に保護されている動物だ。そんな動物が家の裏山に棲息しているなんて、どこか誇らしい。カモシカは人を襲うことは殆どない大人しい動物なので、皆さんも見かけたらそっと見守ってあげてほしい。僕はまた馬鹿みたいにテンションが上がって写真をたくさん撮るだろう。