井の中のアイランド

エクスとプレス

目薬

先日、眼科に行って目薬を処方してもらった。

で、気づいたのだが、僕は目薬をさすのが下手だ。これまでの人生で目薬を使用することがほぼなかったので知らなかった。

上を向いて、目とほぼゼロ距離で目薬をさしているのに必ず外れる。想像より下に目薬が垂れてしまったので、じゃあもうちょっと上にしてみようかと思ったら、めちゃめちゃ上に垂れる。勿体ないので顔を上手く傾けて目に入るようにしている。

「二階から目薬」ということわざがある。思い通りに行かずもどかしいことを例えた言葉だが、言い得て妙だと思う。ゼロ距離からも入らないのに二階からなんて入る訳がない。マジでどうにもならないという意味の「ゼロ距離から目薬」ということわざがそのうちできるかもしれない。

そもそも、目に何かを入れるという行為が怖い。目薬は別に痛くないことは分かっているが、反射的に恐怖を感じてしまう。だから、目薬をさすときは毎回くしゃみをする直前みたいな面構えになってしまう。僕が目薬をさしているときの顔は惚れた女性には見せられない(見てください)。

だけど、目薬をさすようになってから、明らかに目の痒みが治まった。目薬さまさまである。目の痒みを抑えることとは、恐怖に打ち克つことなのかもしれない。