今年のバレンタインも、誰からも何も貰えず、それがすごく嫌だったので、自分で自分に手作りお菓子をプレゼントして、妥協する

今年のバレンタインも、誰からも何も貰えなかった。

なんかもう、くれしって思う。最悪、石ころとかでもよかったのだ。貰えれば。だのに、誰も石ころすらくれやしない。

その事実が、僕の心にずしりとした重みを与える。普通にキレそうだ。僕が怪物になったら世の中のせいである。

僕の家系から怪物を生み出すわけにはいかないので、もう自分で自分に手作りお菓子をプレゼントして妥協することにした。そうしないと本当に怪物になっちまいそうだったのだ。

とは言え、僕はお菓子作りなどしたことがないので、YouTubeで怪物に成りかけの奴でも作れそうな簡単お菓子を調べ、それを作ってみることにした。今回参考にした動画がこちらだ。

人気ユーチューバーなのでご存知の方も多いと思うが、すべての動画が参考になるのでオススメである。

 

という訳で、今回はガトーショコラを作る。使う材料はこちらだ。

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チョコレート(計200グラム)

バター(40グラム)

卵(2個)

生クリーム(大さじ4)

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生クリームが高すぎてびびったが、自分でガトーショコラを作ると決めたのだから仕方がない。

まずは、チョコレートを割って耐熱容器に入れていく。

できるだけ細かく。これを4枚分。

パキンという音が台所に虚しく響く。この作業をしているとき、周りに皆がいなくてよかったよ。皆の指も同じように折ってしまうところだったから。僕はねえ、友達の指は折りたくないんですよ、友達の指が折れていると、可哀想になるから(笑)。

続いてバターを細かく切って同じ容器に入れる。

溶かしたときに混ざりやすくなるように、バターは細かく切ろう。それからお菓子作りなので無塩バターを使うこと。僕はめちゃめちゃ間違えて有塩バターを使っている(入れてから気づいた)。

そうしたら600w(←草じゃないよ)の電子レンジで1分半〜1分40秒ほど加熱する。

加熱しすぎるとチョコレートが焦げて最悪になるので、トランペットを欲しがる少年のように、電子レンジに張り付いて焦げないタイミングを見極めよう(※電子レンジに張り付くと危ないのでマジで止めよう)。

滑らかになるように混ぜたら、卵を1個ずつ投入する。

白身も一緒に入れて大丈夫である。そしたらチョコレートと卵が馴染むようによく混ぜる。

こんな感じで艶が出てきたらしっかり馴染んだ証拠。芸能人の髪みたいにツヤツヤだ。もう1個の卵も投入して、そちらもよく混ぜる。

卵を2個とも混ぜたら生クリームを投入する。

この時点でお菓子としてのテイを成したような感じがする。再度混ぜてクリームも馴染ませる。自分を信じて混ぜろ!

しっかり混ざればオケマルGT。この状態で1口舐めてみたところ、上質なチョコレートソースに仕上がっていた。気分上々↑↑。

ラップを敷いたタッパーにこいつを流し込んでいく。

最後に取り出しやすいようにラップを敷いている。取り出しにくくなってもいいやって人は好きにすればいい。表面に気泡が出来ていたら、スプーンなどで均せば仕上がりも綺麗になる。

蓋を閉めるのではなく、こんなふうにずらして乗せた状態にして、500wの電子レンジで4分半加熱する。

蓋をずらす理由は分からないので、分かる人に聞いてください。

 

 

  

   

    

     

      

       

        

 

粗熱を取ってから冷蔵庫で1日冷やす必要があったため、完全にバレンタインは過ぎたが気にしない。邪悪な表面をしているが、香りは完っっ全にお菓子屋さんのチョコレート菓子である。

とりあえず6等分にする。見た目を良くするように仕上げてもいいが、自分で食べるだけなのでこれでOKとした。包丁を入れているときに、ぎっしりとした質感が伝わってきた。

とりあえず1切れだけ盛り付けた。皿は小さいくせにフォークは大きいのは気にするな。お互い大人なのでそこに深く言及する必要はない。

そんなことよりこの断面を見てほしい。濃厚食感が約束されたようなものだ。それでは、人生初のお菓子作りで出来上がったガトーショコラ…いや、妥協をきっかけに作ったから、ダキョーショコラと名付けよう!笑え!いただきます!

速食べ(そくた-べ)

美味しすぎて速食べだった。想像を余裕で上回ってくる濃厚食感。市販の板チョコから作ったとは思えない。トータルの材料費は数百円程度のはずだが、満足度は桁違い。こんなに美味しいダキョーショコラをありがとう、僕。

バレンタインに何も貰えなかったという理由で始めたお菓子作りだったが、想像以上に美味しい物が出来上がった。しかも簡単に作れたので、結果としては大満足だった。

しかし、簡単に作れたとは言え、お菓子作りには幾重もの行程があることを実感した。本当に大切な相手でなければ、いくらバレンタインでもここまでできないだろう。誰からも何も貰えなかったと書いたが、僕がそれに見合う男ではなかったということなのだ。

見た目はもちろん中身も磨いて、来年のバレンタインまでには、手作り石ころをプレゼントしてもらえる男になるぞ!