雑誌購読遍歴

雑誌はいい。

小説や評論、漫画など単行本ももちろんいいが、文字や情報に最もカジュアルに触れられるのは雑誌ではないだろうか。雑という文字が使われているのも、なんとなく無骨でいい感じだ。唐突に、僕がこれまでに読んできた雑誌を振り返りたくなった。そこに理由はない。

 

①めばえ(4歳〜5歳頃)

僕が初めて読んだ雑誌は『めばえ』。ある日母が買ってきてくれた。アンパンマンが表紙に大きく載っていた気がする。自分の意志で買ってもらっていた訳ではないので、あまり思い出がないのが正直なところだ。だけど、もしも僕に子どもがいたら、あの時の母のように、めばえを買ってあげるだろう。

②テレビマガジン(6歳〜8歳頃)

保育園の年長から小学校低学年にかけて読んでいたのは『テレビマガジン』だ。西暦が2000年に変わる前後に読んでいたことになる。もともと特撮が好きだったこともあり、母にお願いしてめばえから変えてもらった。対象年齢がめばえより上なこともあり、付録もなかなか充実していた。仮面ライダークウガのお面を父と作ったことを覚えている。また、応募者全員サービス(サービスという名の通販)で、ウルトラマンの特大フィギュアも手に入れた。この頃の僕が好きだったものは、今の僕も好きだ。

コロコロコミック(9歳〜12歳頃)

小学校中学年〜高学年にかけて『コロコロコミック』を買ってもらっていた。ベイブレードが一大ブームを巻き起こしていた頃だ。むしろベイブレードからコロコロに入ったのかもしれない。ちなみに僕が初めて買ってもらったベイブレードはトライピオだ。

トライピオ。アメリカチームのエディが使っていたやつ。

そして、この頃から今でも連載している『でんぢゃらすじーさん』が連載スタートした。小学生男子に刺さるネタばかりで、毎回爆笑していたのを覚えている(いちばん好きだったエピソードは、靴を買いに行ったのに変な靴しか売っておらず、なぜか店長がゼンマイ仕掛けだったやつ)。ちなみに同時期に販売されていた『コミックボンボン』も一回だけ買ってもらったことがある。コロコロよりエッチだった。

週刊ベースボール(13歳〜現在)

普通の人とはここがいちばん違う。普通は『ジャンプ』や『マガジン』など漫画雑誌に移るのだろう。コロコロコミックからいきなり週刊ベースボールに以降したのは、たぶん人類で僕だけだ。野球には異様に詳しくなったけれど、漫画にはだいぶ疎くなった。だけど、好きで選んだのだから、僕にはこれで間違いないのだろう。

 

こうして振り返ってみると、読んでいた雑誌が今の僕を形成しているように思う。あのとき、あのタイミングで、あの雑誌を手に取っていなかったら…。今の僕はどんな僕になっていたのだろう。そんなことまで想像してしまうから、やっぱり雑誌はいい。