井の中のアイランド

エクスとプレス

ジャカジャカジャン!

秋田県のほとんどの学校で夏休みに入ったらしい。

個人的に夏休みの楽しさを順位づけるなら「高校<中学校<大学≒小学校」になる。

高校の夏休みなんて補習はあるわ部活はあるわで楽しかった思い出など一つもない。部活はともかく、お盆の期間以外ほぼ毎日強制の補習があるのはどうなのか。高校の先生たちは皆夏休みを知らずに育ったのだろうか。だとすれば教えてあげればよかった。「夏休みっていうのは蝉の鳴き声を全身で浴びながら入道雲を見つめ過ごす毎日のことだよ」って。まあ、そんな風に過ごしたことは僕もないんだけど、もうちょっとちゃんと休もうよって話だ。

中学校の夏休みもほぼ毎日部活があったが、平日は半日だけの練習だったし、土日のいずれかは休みだったような気がするので、まだ休んでいるという感覚があった。部活終わりにそのまま友達の家に寄って、アイスなんかをご馳走になったのは今でも瑞々しい思い出である。

大学の夏休みは1ヶ月以上あるのでかなり自由に過ごせて楽しかった。自転車で仙台のあちこちを探検した。秋田に帰省中、同じ時期に帰省していた友達と海に出かけてバーベキューや花火をしたときは大学生してんな〜と思った。車の免許を取得できたのも大学1年生の夏休みにたっぷり時間があったからだ。

小学校の夏休みはなんかもう普通に楽しかった。朝のラジオ体操が楽しかった。ラジオ体操が終わってから家でポンキッキーズ爆チュー問題とか出てたとき)を観るのが楽しかった。小学校のプールに姉と出かけて遊んだことが楽しかった。カブトムシを育てるのが楽しかった。カブトムシのメスだと思って育てていたら全然知らん虫だったのが楽しかった。カブトムシが死んだら悲しかった。まったく予定がなくて家にずっといるような1日でも楽しかった。あの頃はなんと言うか、夏が楽しかった。

社会人には基本的に夏休みがない。今でも夏は好きだけど、夏を楽しめているかと聞かれると、まったく自信がない。当たり前だが、生きている間にしか夏はやって来ない。100歳まで生きるつもりでいるので、僕の人生にはあと70回夏が訪れる。もう一度夏を楽しめる時期が来るのか、ちょっと心配である。