結局、台風は秋田県に到達する前に温帯低気圧に姿を変えた。おかげで今日は真夏を思い出すような暑い日となった。天気が悪かったら家でダラダラしてようかと思ったが、それももったいないくらい良く晴れていたので、ちょっと出かけることにした。行き先はまたまた横手市。
107号線は長いこと田園風景が続く。立派に育った稲が黄金に色づいている。いい稲穂は頭を垂れるという。僕も見習わなければいけない。
横手市に着いたらまずは腹ごしらえだ。とあるラーメン屋に行った。
だしと麺
実はこのお店、2ヶ月前に友人と来ている。高校野球を観る前に行ったお店なのだ。その時は普通の醤油ラーメンを食べたのだが、試合前ということでお互い威嚇し合っていたせいで「美味しかったような気がする」というふわっとした感想しかなかったのだ。これではいけないので、ちゃんと美味しいかどうか、リベンジで確認しに来たわけ。
で、思ったのだが、前回はあっさり系の醤油ラーメンをいただいたが、こういうお店こそむしろこってり系のラーメンが美味しいのではないか。「だしと麺」なんてシンプルな店名にするくらいだ。幅広い好みに対応しているに違いない。今日はこってり系のメニューを頼もう。僕も白シャツに黒ズボンというシンプルな格好で来たので、覚悟はできている。なんの覚悟かは僕も分かっていない。
まぜそば煮干王+ダイブ飯（740円）
いい見た目である。魚粉がたっぷり乗ってるタイプかと思ったが違った。そこはやっぱり「だしと麺」にこだわっているということか。しっかり混ぜていただく。「やっぱりな」と思った。美味い。麺が太くて噛みごたえがしっかりあるタイプなので、噛めば噛むほどタレの旨味と麺自体の旨味を味わえる。ニンニクもバッチリ効いている。僕は普段、ラーメンのニンニクは抜くのだが（ニンニクを食べるとお腹がゴロゴロするから）、これには入れておいて正解だった。だしと麺は美味しいお店だ。そもそもめちゃめちゃ混んでたし。
ラーメンを食べた後は107号線をもうちょっと進む。横手市はぶどうの生産が盛んで、この時期は道路沿いにぶどう直売所がたくさん出ているらしい。せっかくだから美味しいぶどうを購入する。
こちらの直売所にお邪魔した。今日は5種類くらいのぶどうが並んでいた。時期が違えば並ぶ品種も違うらしい。試食があったので、一粒いただく。甘くて美味しい。直売所のおばさんが、遠慮するなと言わんばかりにどんどん試食用のぶどうを寄こしてくるものだから、口の中がモゴモゴした。でもどれも美味しかった。
試食した中でいちばん甘く感じたこちらを購入した。500円。それなりにいい値段だが、美味しいので気にしない。ちなみに黄玉と書いて「おうぎょく」と読む。「きたま」かと思っていたので直売所で声に出さなくてよかった。家に帰ってから食べたが、やっぱり美味しい。調べたら、ぶどうの中でも特に糖度の高い品種らしい。今回は普通に購入しただけだが、ぶどう狩りもしたいなと思った。
今回の横手ドライブもいい思い出となった。僕は今お腹がゴロゴロしている。
