大学生の頃、同じゼミの女子に「薬局でバイトしてそう」と言われたことがある。
自分が薬局でバイトしてそうな顔をしているんだと知ったのはその時が初めてだった。その子の期待に応えるため、薬局（ドラッグストア）でバイトを始めようかと本気で考えたくらいである。
他人からの印象というのはなかなか興味深い。悪い印象を持たれていたら悲しいが、いい印象を持たれていたら当然嬉しい。薬局で働いていそうという印象を持たれていたら普通に面白い。詳しく聞いてみると、薬局で品出しを頑張っていそうな雰囲気が出ているらしい。品出しだけならスーパーとかでもいいのでは？と思ったが、その子曰く「絶対薬局！」らしい。
その時は不思議に思っていたが、僕も「あの人はネコを飼ってそう」とか「この人は甘い物が好きそう」なんて印象を勝手に相手に抱いている。もっと身近に言うと「この人はたぶんA型だな」なんて想像は誰もがしたことがあるのではないか。その子にとっては僕がどうしても薬局でバイトしてそうに見えたのだろう。自分でも知らない自分の「ぽさ」を知るのは新鮮である。
ちなみに、僕を薬局でバイトしてそうと言ったその子は、僕の印象ではどうしても和食屋でバイトしてそうに見えたので、和食屋でバイトしてるか聞いてみたら、TULLY'S COFFEEでバイトしているらしかった。絶対に大戸屋とかでバイトしてそうなんだけどなと、今でも思っている。
