井の中のアイランド

エクスとプレス

銀行とクリーニングと

仕事上、外出する用事が多々ある。

出かけ先として多いのは、やはり銀行である。今年度から一部会計を任されていることもあり、銀行に直接足を運ぶ機会も多くなった。

仕事でお邪魔する銀行には、友人が二人いる。今日も待合室で座って待っていたら、わざわざ二人で声をかけにきてくれた。自分がVIP待遇されていると錯覚してしまうが、仕事の話などせず、冗談を言い合うだけの穏やかな時間だ。銀行での用事を終えて帰るときも二人に手を振る。二人とも座席が随分後ろの方になった。そう言えば、二人とも役職が付いたんだよなあと実感する。

逆に、二人が僕の職場に足を運ぶこともあるので、そのときには僕が声をかけに行くつもりだ。もっとも、僕の座席はまだまだ手前の方だけど。もっと頑張って座席を後ろの方にして、二人をビビらせてやりたい。なんなら座席は外でもいいと思ったが、これではビビらせることが目的になってしまう。

今日の外出の用事はもう一つ。クリーニング屋へ行く。仕事でクリーニング屋に行くのは年一回あるかないかなので、実は貴重な機会なのだ。もちろん私物ではなく、仕事で使用した衣類を持ってきたのである。外観の古いクリーニング屋に寄ったが、店内は綺麗だった。衣類を綺麗にする場所なのだから、綺麗なのは当然か。店主のおじさんの対応も丁寧で品があった。このクリーニング屋は信頼に値する。家の鍵とか、財布とかも預けられるくらい信頼に値する。

持ち込んだ衣類は明日の夕方に仕上がるとのことだったので、無理せず明後日取りに行くことにした。そのときには今日よりも綺麗な格好でお邪魔しよう。そして手始めに僕の実印を預けていこうかと思う。