井の中のアイランド

エクスとプレス

桜が咲く頃の自分は

今日と明日の2日間で、大学入学共通テストが実施されるようだ。

僕が高校生のときはセンター試験なんて呼ばれていた。成人式しかり、いろんなものの名前が変わっていく。

この時期になると、世の中は受験生応援モード一色だ。合格祈願仕様のお菓子なんかが発売されている。受験生にとっては嬉しい限りだろう。

僕もセンター試験を経験した身ではあるが、全く本気モードではなかった。と言うのも、既に指定校推薦で進学を決めていたので、センター試験の結果で人生が左右される立場ではなかったのだ。

ほとんどの同級生は、センター試験前日に秋田市のホテルに宿泊し、万全を期していたみたいだが、僕とクラスメイト2名は当日の朝、ゆったりのんびり羽後本荘駅から試験会場へ向かおうとした(クラスメイト2名も既に進学先が決まっていた)。で、暴風のため電車が動かなかった。並の受験生ならここでパニックになるところだが、センター試験をただの思い出として捉えている僕たちは全く焦らず、バスで秋田市まで向かうこととなった。試験開始時間には普通に間に合った。友人の1人は受験票を持ってくるのを忘れていた。激励のため試験会場へ来ていたクラスの担任に、雪玉を投げられていた。僕も参戦した。試験会場で雪合戦をしたのは、人類史上でたぶん僕たちが初だ。

試験自体はもちろん真面目に受けたが、試験開始前に雪合戦をするような奴なので、手応えなどあるはずがなかった。ただ、死ぬ気で頑張ってこの日を迎えたであろう他の受験生が、第一志望校に受かることを願っていた。

今この瞬間も、目の前の問題と必死で闘っている受験生が多くいるはずだ。ぜひ、桜が咲く頃の自分自信が笑顔でいることを信じて、頑張ってもらいたい。