井の中のアイランド

エクスとプレス

駆け込み

マクドナルドの一部商品が本日から値上げされた。

値上げ前最終日だった昨日、全国のマクドナルドは大変混雑したらしい。駆け込みマックというやつだ。本当にマクドナルドを食べたくて店舗に行った人はどれくらいいたのだろう。昨日、慌ててマックに行った人たちは未来永劫マクドナルドには行かないのだろうか。想像がつかない。

今回の値上げは原材料価格の高騰や人件費、物流費、エネルギーコストなどの上昇、および為替変動の影響を受け「慎重に検討した結果」らしい。昨年の3月と9月にも値上げをしており、1年足らずの間に3回も値上げをしたことになる。値上げに関しては何もマクドナルドに限ったことでなく、もはや値上げを行っていない企業を探した方が早いのではないかという状況だ。マクドナルドだけがニュースになるのは、それだけマクドナルドが国民食として根付いているからだろう。でも、国民食として根付いているからこそ、やっぱり値上げは辛い。

高校生の頃、部活がない日の放課後は友人としょっちゅうマクドナルドへ行っていた。僕が高校生のときは、確かハンバーガーが100円だったので、200〜300円くらいあればマクドナルドでかなり豪遊できた。今回の値上げでハンバーガーは170円となったため、ハンバーガー2個とポテトを頼めば500円を超えてしまう。もし、僕が高校生のときにこれくらいの値段だったら、放課後の行き先としてマクドナルドは選択肢に入らなかったかもしれない。

ハンバーガーが一番高かったのは1985年〜1995年の間で、その頃は1個210円だったそうだ。当時はバブルで日本中が潤っていたから、これでも安いくらいだったのだろう。一方で一番安かったのは2002年の59円とのこと。この頃も僕はよくマクドナルドを食べていたが、59円だった記憶がまるでない。今では考えられないくらい安い値段だが、行き過ぎた値下げによりブランド価値を落とし、この年に創業時以来の赤字となったらしい。なんとも残酷な話である。

次にマクドナルドに行くのはいつになるか分からないが、適当に買っていたら普通に1,000円を超えてしまうかもしれない。マクドナルドで1,000円を使ってもびくともしないくらいの、心の余裕が欲しい。