井の中のアイランド

エクスとプレス

ちなみに3位は仙台市

2022年のラーメン外食消費額のランキングが発表され、山形市が2年ぶりに日本一となったらしい(2位は昨年日本一だった新潟市)。

このニュースは山形県内で夕方に放送されているローカルニュースでもトップニュースとして扱われていた(僕の家ではケーブルテレビに加入しており、その特典で山形のTBSチャンネルが映る。秋田県にはTBS系列の放送局がないんだよ変なの)。山形市役所では記念に横断幕が飾られ、結果を見届けていたラーメン屋の店主らは皆で喜びあっていた。

街ゆく人々へのインタビューでは、「一位に返り咲いて嬉しい」だとか「毎週必ずラーメンを食べるようにして一位の座を守りたい」といった声があがっていた。山形市(県)がラーメン消費量日本一だということは知っていたが、まさかそこまでの熱量だとは思っていなかった。気になって調べてみたところ、山形市は2013年から2020年まで8年連続で首位をキープしていたようだった。なるほど、それならこんなに熱があるのも頷ける。

別に日本一じゃなくてもいいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、ラーメンの消費量が日本一ということは、それだけ山形市には美味しいラーメン屋が多いのではというイメージアップにも繋がる。餃子の消費量日本一で毎年、宇都宮市浜松市が首位を争っているが、日本で餃子と言えばその2つの市しか挙がらないくらい、今では有名になっている。一方で、2021年の餃子消費量日本一に輝いたのは宇都宮市でも浜松市でもなく宮崎市であり、宮崎の餃子もじわりじわりと有名になってきた。このように消費量日本一とブランド向上はイコールなのだ。

ラーメンの話に戻るが、山形市のラーメンを協力なブランドとするためにも消費量日本一という称号は必要なんだなと感じた。しかも行政と市民が同じだけの熱量を持って日本一になろうとしているのだから、隣の県に住む僕には羨ましくすら映る。

由利本荘市にも、これくらい官民一体となって熱くなれるものがあればいいなあと、昼食にカップラーメンを啜りながら僕は思うのだった。