井の中のアイランド

エクスとプレス

秋が終わる前に

土日の2日間連続で家にいるのもさすがに許せなかったので、出かけることにした。天気はあまりよくないが気にしない。

行き先は大仙市にした。またまた美味しそうなラーメン屋を見つけたのだ。

紅葉はピークを過ぎ、山々は茶色を増していた。なんだか寂しい。11月も下旬に入り、そろそろ雪が降ることが予想される。雪が積もるようになったら、降雪量の多い県南地域に行くのは控えることにしている。一人で大仙市に行くのは今シーズン最後になるかもしれない。

今回行ったラーメン屋はこちらだ。

麺屋十郎兵衛

大仙市では人気のお店で、行列ができることもあるらしい。開店してわりとすぐに行ったので並ばずに入れた。食券制で、塩ラーメンが一番人気と書いているが、二番人気の中華そばを注目する。なんか中華そばの気分だったのだ。

これまでの人生を振り返りながら待っていると、王道な見た目の中華そばが運ばれてきた。ジャンプ漫画で主人公になれそうなラーメンである。

スープは魚介の旨味が優しく広がる感じ。つるつるした食感の麺に極太のメンマ、噛みごたえのあるチャーシューに海苔とネギがいいアクセント。うん、やっぱり王道である。非常に美味しかった。メニューが豊富なようなので、今度は別のメニューもいただいてみたい。

お腹がいっぱいになった後は、せっかく大仙市まで来たので秋田県内でも特に大きいリサイクルショップへ行った。僕はウルトラマンの怪獣のフィギュア、いわゆるソフビを集めているのだが、ここではお宝に出会える確率が高いのだ。

いい怪獣ソフビがありますようにと一礼してから入店。今じゃ売っていない怪獣ソフビがあるわあるわ。ショーケースに入っているものを3点購入。総額4,840円。過去に店頭で売っていたときは、恐らく1点あたり700〜800円だったと思うから、実に倍以上。だけど本当にいい買い物ができた。

美味しいラーメンを食べ、怪獣ソフビを3つも購入でき、大満足で自宅を帰る。風が強い日だったからか、道に落ちた葉はひらひらと舞い、だいぶ細くなったススキはそよそよと揺れている。「さようなら。春になったらまた来てね」。そう言ってもらっていることにした。