山形県へ行ったことがほとんどない。秋田県の下にあるのに、ほとんど、ない。
正確に言えば、高校時代に部活の遠征でたまに行くことはあったし、仙台へ高速バスで向かう場合はがっつり山形県を通っていく。それが観光となると、小学生の頃に最上川の川下りや加茂水族館に行ったことくらいだ。同じ東北地方で隣県。それに秋田県も山形県も人の形に似ているという共通点があるのに、こんなに知らないのはいかがなものか。
僕が知っている山形県に関することと言えば、サクランボの名産地、一人あたりのラーメン消費量日本一、天童市は将棋の駒が有名、ショベルカーで芋煮を作っている、ウド鈴木の出身地ということくらいだ。
実際の山形県ってどんなところなんだろう。どこにでもサクランボが売っているのだろうか。10歩進むだけでラーメン屋があるのだろうか。天童市の家庭には必ず将棋の駒があるのだろうか。芋煮を作っているショベルカーは日立建機のものだろうか。山形駅前のあたりに行けばウド鈴木に会えるのだろうか。
実は僕が暮らしている由利本荘市からだと、秋田市に行くのと酒田市に行くのは時間的にあまり変わらない。山形県って案外身近なはずなのだ。
雪が降ってからだと山形県にはなかなか行きづらい(山形在住の友人曰く、冬の山形の峠はヤバいらしい)。この秋は山形県を知るための秋にするのもいいかもしれない。山形県で何をするのかと聞かれたら、けっこう困るけれど。