井の中のアイランド

エクスとプレス

止まない雨はない

僕が応援している東京ヤクルトスワローズが引き分けを挟んで10連敗している。

10連敗。10回連続で負ける。これはエラいことだ。どんなチームだって必ずどこかで大型連敗はするものだが、それが二桁となると滅多にない。気づけば最下位はもうすぐそこで、5月にして自力優勝の可能性も消滅してしまった。

スワローズはここ2年連続でセ・リーグ優勝を飾っており、2年前には日本一にも輝いている。それがどうして…という気持ちはやはりある。たしかに怪我人こそ多いものの、ここまで負けるほどかと考えると、贔屓目を抜きにしても疑問だ。ファンとしてはそろそろ勝つだろうと願うことしかできないのだけど。

聞いた話では、贔屓のチームが試合に勝った場合、幸福度が平均3.9ポイント上がる一方で、負けた場合は平均7.8ポイント下がるらしい。つまり、強いチームを応援していた方が幸福度は上がる訳だ。ここ10年のスワローズは、優勝3回、2位1回、5位が1回、6位が4回(今年は現時点で5位)。優勝を3度も経験しているものの、決して常勝チームとは言えず、なんなら下位に沈んだ年の方が多い。つまり、ここ10年僕は幸福度が低い瞬間の方が多かったということだ。なんてこった。

だけど、他の強いチームを応援していればよかったとは思わない。スワローズが勝ったとき、僕の幸福度は100ポイントくらい一気に上がっているからだ。

スワローズは今日も敗れて11連敗。どん底だ。だけど、底まで落ちたらあとは上がるだけなのだ。止まない雨はないはず。むしろ、スワローズファンは傘を開きたがっている。