井の中のアイランド

エクスとプレス

半分

6月も最終日である。

ここ数日雨が降り続き、すっかり梅雨らしい天気となっている。これぞ6月ってかんじで実にいい。

毎年6月30日になると、そこかしこで「今年も残すところあと半分です」なんて言われる。僕はそれを嘘だと思っている。

だっておかしいじゃないか。鯉のぼりが上がっていたのも、桜が咲いていたのも、卒業シーズンも、チョコをもらえなかったバレンタインデーも、年始の喧騒もすべて、ついこの間の出来事だ。なのに今年も残すところあと半分なんて言われてもねぇ…。たぶんバグだろう。

バグっているのは僕の頭であり、残念ながら間違いなく今年も半分が過ぎた。次に瞬きをしたらもう年末になっているかもしれない。令和になってから1日は18時間くらいになったのか。時間が早くすすんでいる(ように感じる)ということは、それだけ衰えるスピードも早いってことだ。

仕事を終えて帰ろうとしたら、天気が随分荒れていた。何かが何かに怒っているのかもしれない。