井の中のアイランド

エクスとプレス

セロリ

ちょっと前に茨城県で行われた山崎まさよしのライブが物議を醸した。

件のライブに足を運んだファンによると「今日はあんまり歌いたくない」とか「喋る回にしたい」などとどこにも着地しない話が長々と続き、途中で帰宅するファンもいたと言う。結局、2時間半のライブで歌ったのは8曲だったそうだ。どこにも着地しない話が長々と続くって普段の僕みたいである。

僕は山崎まさよしに限らずライブというものに行ったことがないので、2時間半で8曲というのがどれほど少ないのかピンとこなかったが、どうやらとんでもなく少ないらしい。歌を聴きに行ったファンからは確かに不満も出るかもしれない。

例えば僕は秦基博とかゆずが好きで、いつかライブに行ってみたいなぁと思っているが、初めてライブに行き「あの曲歌ってくれるかな」なんて考えていた結果、歌を歌わず喋ってばかりだったらちょっとアレ?と思うかもしれない。場合によっては、逆にいいネタができたとプラスに捉えられるかもしれないが。

自分に置き換えてみると、明日、仕事に行って「今日はキーボードを打ちたくない。喋る日にしたい」なんて言って、周りがせっせと仕事をしている中、飼い猫の話ばかりしていたら、間違いなく周りは迷惑に思うだろう。迷惑に思わない人は度を超えた猫好きだ。

だから、ライブと称してお客さんを集め、今日は歌いたくないという理由でトークがメインになるのはやっぱりおかしいかもしれない。おかしいかもしれないが、それを非難する資格は僕にはない。僕だって、キーボードを打たずに猫の話ばかりしたいと思うときがあるからだ。

ちなみに、茨城公演の後に行われた名古屋公演ではちゃんと歌を歌ったらしい。ご心配をおかけした。ここまで大事になるとは思っていなかった。というMCを添えて。

明日は仕事へのやる気がどれだけあるだろう。猫のことなんて考えずにせっせとキーボードを打てるだろうか。いずれにせよ、周りの人を魅力したり、たくさんの拍手を浴びたりすることはないだろうが。

がんばってみるよ やれるだけ