井の中のアイランド

エクスとプレス

地震

早朝に目を覚ました。いつものように意味もなく目が覚めた訳ではない。部屋が揺れていたのだ。

2日未明に岩手県沿岸を震源とする地震が発生した。僕が暮らしている秋田県由利本荘市でも震度3以上を記録。そりゃあ部屋も揺れる。

実を言うと、その揺れが地震によるものだと知ったのは朝起きてニュースを見てからだった。僕のアパートは線路から近いこともあり、貨物列車が通ると振動がアパートにも伝わってくるのだ。少し寝ぼけていたこともあり「貨物列車が走ってんだな〜」と思って二度寝してしまった。今になって考えたら早朝に貨物列車が走っているはずないのだが。寝ぼけているだけならまだしも、平和ぼけしてしまっては危ない。

大学時代、仙台で一人暮らしをしていたときもよく地震に見舞われた。僕が大学進学したのは2012年(今から12年前!?)。東日本大震災の翌年である。その余震か、最初の1年はほぼ毎日地震による揺れを経験していたように思う。はじめは怖かったが、次第にちょっとの揺れは気にしないようになってしまった。これも平和ぼけ。慣れていいことと悪いことがある。

最近では能登半島地震で甚大な被害が出たばかりである。地震の怖さはじゅうぶん知っているはずなのに、実際に自分の身に起こると大丈夫だろうで済ませてしまう。だから、早朝の揺れも貨物列車の揺れということにして二度寝を決めてしまう。

地震が起きたら僕はもっと焦るべきなのだ。焦らなくてはいけないと言うべきか。部屋が揺れたらとりあえず外に出る。たとえそれが貨物列車の通過による揺れで、電車を見たくて外に出てきた奴みたいになっても、それならそれでいい。